「TOEICのリスニングが難しくてスコアが伸びない」「聞き流しているだけでは上達しない気がする」という悩みをお持ちではありませんか?
TOEICのリスニングパートは、短時間で大量の英語を処理しなければならないため、不得意だと感じている方も多いでしょう。しかし、苦手な人が多い分、短期間の学習で大きなスコアアップが可能な分野でもあります。
本記事では、私がTOEICスコア900超えを達成した際に役立ったリスニング学習法を3つ紹介します。効率的にスコアを上げる方法を知りたい方は、ぜひ試してみてください。
リスニングは筋トレ!高負荷トレーニングで鍛える
英語にはさまざまな技能が求められますが、中には身体的なトレーニングが必要なものもあります。「口」を使うスピーキングと「耳」を使うリスニングです。
体の器官や筋肉を使うものは、筋トレと同様、繰り返し鍛えなければ上達しません。
そのため私が取り入れていたのは、聞き取りにくい環境を意図的に作ることです。普段から負荷をかけて練習しておくことで、本番の音声を少しでも聞き取りやすくする工夫をしていました。
使用していた方法は、以下の2つです。
TOEICのリスニング音声は、ネイティブの会話スピードと比べるとかなり遅めです。そのため、通常の音声に慣れてきたら、1.1倍、1.2倍と少しずつ再生速度を上げていくことが効果的です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、1〜2時間も聞いていれば徐々に耳が慣れてきます。その後に通常の音源を聴くと、ゆっくりと丁寧に話してくれているように感じ、細かい単語まで驚くほど聞き取れるようになります。
TOEICのリスニングテストでは、ヘッドホンやイヤホンのようなものは使用せず、大きな教室で1つのスピーカーを使用します。周りの受験者の音で気が散る、席が遠くて聞こえづらい、など万全の状態では聞けないことも考えられます。
リスニングでハイスコアを目指すためには、そのような環境の悪さにも慣れていかなければなりません。そのために、普段の練習から、環境音のあるところで解いてみる、スピーカーを離して音量を下げてみるなどの工夫が必要です。普段から負荷をかけておくことで、本番も周りに惑わされずに問題に向き合うことができます。
このように、あえて負荷をかけたリスニング練習を行うことで、実際の試験では音声がクリアに聞こえ、驚くほど簡単に感じることができます。進歩を実感しやすい勉強法なので、ぜひ試してみてください。
時間を制する!戦略的スケジューリング
リスニングテストにおいて求められるのは、単なる聞き取り力だけではありません。音声を聞きながら問題用紙を見たり、選択肢を確認したりする「情報処理能力」も非常に重要です。この能力を鍛えるためには、戦略的なスケジューリングが欠かせません。
TOEICのリスニングセクションは淡々と進行するため、「時間が足りない」と感じる方も多いでしょう。しかし、実際には音声の中に「聞かなくてもよいパート」がいくつか存在します。例えば、
- 問題の形式説明部分
- 繰り返しのフレーズ
- 質問の冒頭部分(特にPart 3やPart 4)
情報処理が重要なリスニングテストにおいて、このような隙間時間はとても貴重です。事前に何度もシミュレーションをし、スケジュールを組むようにしましょう。
次の問題の選択肢を先読みする、イラストを確認しておくなど、試験中の行動を事前に決めておくことで、余裕を持ってリスニングを進められます。
情報が流れ続けるリスニングでは、一瞬の迷いや焦りがスコアに直結します。本番のパフォーマンスを向上させるために、入念な準備をしておきましょう。
リスニングベースの単語学習
スペルを見ながら考える時間のあるリーディングテストとは異なり、リスニングでは英単語に対する瞬発力が求められます。リスニングで伸び悩んでいるという方の中には、このようなリスニングベースの単語学習ができていない方も多いでしょう。
聞いてすぐに意味を理解する瞬発力の向上は、リスニングだけでなくリーディングのスピードを上げることにも繋がり、全体的なスコアアップも目指せます。
瞬発力を上げるために最も大切なことは、スペルではなく発音ベースで単語を学習することです。
まずは、単語帳に取り組む意識を変えましょう。リスニングのためには、単語のスペルや見た目ではなく、発音から意味を連想できるような練習が必須。全ての単語を口に出しながら、音をベースに覚えていきましょう。
また、意味を思い出すのに時間がかかるものは「覚えていないもの」として分類しましょう。「あと5秒くれたら思い出せるのに」という語彙はリスニングでは全く意味がありません。
このように、リスニング力を伸ばすためには、それ専用の語彙学習が必要です。単語の「音」を意識して覚えることで、聞き取りの瞬発力を高めましょう。
まとめ
以上が、私がTOEICで935を取得した際に使用したリスニング学習法です。
私もリスニングは苦手分野でしたが、本格的に学習してからは自然と英語に触れられるようになりました。スコアを伸ばすだけでなく、英語のコンテンツを楽しむためにもリスニング力は必要不可欠です。
どれか1つでも気になるものがあれば、ぜひ今日の勉強から取り入れてみてください。